海の道 2012 7 15

 かつて、ペルシャ湾を出発し、
インド洋を経て、南シナ海を通る「海の道」は、
戦後日本に空前の繁栄をもたらした「黄金の道」だったでしょうが、
今や、「苦難の道」でもあります。
 イランは、「ペルシャ湾のホルムズ海峡を封鎖する」と主張し、
中国は、「南シナ海は、中国の内海である」と主張しています。
 どちらか一方で国際紛争が起こるか、
それとも両方同時に起こるか、
日本にとって、悩ましい問題になりつつあります。
 最近は、南シナ海の緊張について、ニュースが多くなっています。
南シナ海とは、日本の輸入原油の約9割が、
タンカーによって、この海域を通過します。
天然ガスも、相当な量が通過しているでしょう。
 要するに、日本にとって、南シナ海とは、
エネルギー資源の「大動脈」と言えるでしょう。

代理戦争 2012 7 14

 日本でも、よく報道されるシリア情勢。
これが内戦で終われば、「まだ、まし」と言えるかもしれません。
 2012年7月14日の国際戦略コラムでは、このような記事があります。
「シリア政府軍は、今のところ優勢であるが、
反政府軍も、欧米諸国とスンニ派諸国の支援を受けて、
徐々に力を付けてきた。
 これに対して、シリア政府を支援するロシアは10日、
ロシア海軍の北方、バルト、黒海の3艦隊所属の
大型対潜艦や大型揚陸艦など6隻が同日、
シリア西部タルトスのロシア海軍基地に向けて、
一斉に出港したと発表した。
 ロシアでも強力な海兵隊を積んでいるので、
どのような状況になっても対応できる体制を作るようである」
(以上、引用)
 シリア内部で内戦をやっている分には、
大きな戦争にはつながりませんが、
以下のような構図になったら、要注意です。
 シリア政府軍(ロシア、中国、イラン)
 反政府軍(欧米、アラブ諸国)
この構図には、イスラム教の「スンニ派」対「シーア派」という積年の対立も含まれています。
 最初は、代理戦争で始まっても、
結局、大きな戦争になってしまった。
それが、最悪の展開です。



























































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